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JICAのデジタルトランスフォーメーション(DX)と国際協力について京都大学院生向けにCDOが講演

掲載日:2024.12.11

イベント |

概要

イベント名:JICAのデジタルトランスフォーメーション(DX)と国際協力について京都大学院生向けにCDOが講演1
開催日:2024年11月29日(金) 17:30~19:00
主催:京都大学大学院 総合生存学館(思修館)2
会場:京都大学総合生存学館(東一条館)

主な参加者

冒頭挨拶:牧野 耕司 京都大学大学院 総合生存学館(思修館) 特定教授
講演:戸島 仁嗣 JICA最高デジタル責任者(CDO)
参加者:京都大学 総合生存学館院生、同大他学部・院生、他、約60名

内容

2013年に設置された京都大学大学院総合生存学館(別名:思修館)は、グローバル人材の育成を目指す5年一貫制の博士課程大学院です。文理の壁を超え人間および産業・社会システムの生存と未来を開拓する学問の創出を目指すと共に、グローバルで複合的な課題に対し、従来の学問的研究と社会から求められている実務家業務の中間に位置する文理融合型アプローチで取り組んでいます。

この度、学館院生の必修科目として年に3回開催されている国際教育セミナーへJICAの戸島仁嗣 最高デジタル責任者(CDO)が招かれ、日本・JICAによる国際協力の概要とJICAが推進しているデジタル・トランスフォーメーション(DX)について、学館院生を中心に約60名の参加者に対して、英語による講演3を行いました。

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(戸島CDOによる講演の様子)


1 京都大学 大学院 総合生存学館 (思修館) 2024年度第2回国際教育セミナー“JICAのデジタル・トランスフォーメンション(DX)と国際協力”
2 京都大学 大学院 総合生存学館 (思修館)
3 総合生存学館はグローバル人材の育成を目的としており、海外からの留学生も多く所属していることから、多くの講義は英語で実施されている。

冒頭、総合生存学館の牧野耕司 特定教授から挨拶の後、戸島CDOから、①日本の国際協力の意義とJICAの概要、②デジタル化・DXとは何か、③JICAの「DXビジョン」4と「グローバル・アジェンダ」(課題別戦略)における「デジタル化の促進」5、そして④JICAのDXにおける課題と今後の方向性、について、約1時間の講義を行いました。

【画像】

(講演の概要)

講義後の30分は参加者との間で質疑応答が活発に行われました。例えば、DXにおけるウェルビーイング(Well-being)への貢献事例として、今秋実施されたパレスチナの紛争地域にいる子供向けポリオワクチン接種の際に役立った母子手帳とそのデジタル化の動きを紹介6した他、開発途上国でのデジタル化に伴う負の影響・ダウンサイドリスク(デジタル・デバイド(格差)、サイバー攻撃など)への対処(リテラシー向上、サイバーセキュリティなど)の重要性や、生成AIの利活用に伴う規制・セーフガードの必要性を巡る議論などがありました。

相互依存が進み、複合的危機が継続する国際社会で、日本や世界の将来を担う大学生・大学院生に対し、日本・JICAが行っている開発協力、その中でのデジタル化・DX推進について理解を深めて頂き、途上国や日本を始めとする国際社会の取り組みに対する関心を抱いて頂くきっかけとなるよう、今後もJICAはこのようなセミナー・講演の機会を積極的に活用して行く所存です。


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