バヌアツでの地震被害に対して日本の知見を活用した医療情報マネジメント支援を推進
2024.12.27
バヌアツ共和国で現地時間12月17日(金)に発生した地震被害に対して、JICAは同国政府からの要請に基づき、現場での医療情報マネジメントのための支援を開始します。
被災地では、数多くの医療施設や支援チームが医療に当たる中、患者の属性や疾患、災害との関連に関する情報が各々の様式・項目で収集され、全体像を把握し効率的な医療サービスの提供を行うのが困難になりがちです。
今回の支援は、こうした現場での課題に対応するため、日本の国際緊急援助隊(JDR)の経験から生まれたMDS(Minimum Data Set)という国際標準の災害医療情報マネジメント手法を活用し、医療ニーズの傾向やフェーズの変化を的確に捉えつつ必要な医療サービスを効率的・効果的に提供できるようにするものです。
バヌアツでの地震発生直後からの遠隔支援を加速するために、12月25日、26日には、JDRに登録されている医師やJDR事務局職員がバヌアツに向けて派遣され、現地での状況調査と活動の支援にあたります。
MDSは、これまでもトルコ地震(2023年)やパレスチナ・ガザ人道危機などで活用されており、こうした日本発の豊富な災害対応の知見の活用が期待されています。
成田空港から出発する支援チーム
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