平和構築
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誰ひとり取り残さない平和な社会を実現するため紛争を発生・再発させない強靱な国・社会づくりに真献します。
暴力的紛争を発生・再発させない強靭な国・社会づくりに貢献し、平和で包摂的な社会を実現する。
紛争リスクを低減し、国・社会が危機に対応する能力を強化することを目的に、JICAは、住民から信頼される政府をつくるための上からの政府の能力強化・制度構築と、強靭な社会を形成するための下からの住民・コミュニティの能力強化という、保護と能力強化を組合せた人間の安全保障アプローチを取る。
分野横断的にこれらの協力を進めるために、各国・地域において、政治・経済・社会の側面から不平等や疎外といった紛争リスク要因を分析し、国別・課題別の取組みにおいての平和の促進・紛争予防配慮を主流化する。
主な重点課題は、TICAD8に向けた「平和と安定」への貢献、ミンダナオ和平プロセスへの貢献、HDPネクサスへの対応(ウガンダ北部、ザンビア現地統合等)、ミャンマー・ラカイン州からの避難民問題等。
特に重点地域については、分野横断的に協力を束ね、平和の促進・紛争予防への貢献を目標とするクラスターの設定を検討する。現時点では、アフリカ部と協力してTICAD8に向けてサヘル地域の平和と安定について分野横断的なクラスターの設定を試行し、他地域での類似のクラスター設定を検討する。
過去の紛争経験、難民・避難民の影響、暴力的過激主義の浸透等、特に高い紛争リスクを抱える地域(脆弱性の「ポケット」)に対して、住民に最も近い地方行政を中心に、技協・資金協力を活用し、(特に治安上の制約のある地域で)国際機関とも連携して、包摂的な行政サービスの提供や共存可能な社会の形成に向けた支援により、対話を通じて政府と住民及び住民間の信頼醸成を促進する。難民・避難民については、人道・開発・平和(HDP)のネクサスの観点から、ホスト・コミュニティと共存する社会の形成を支援する。
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